小さい頃からずっと一緒だった ずっと隣で笑ってくれていた、その小さな手を握り締めて"僕が、僕たちが守ってあげなきゃ"って強く、 小さかったその思いは歳を経つにつれてそれはどんどん大きくなっていった 「はいい子だね、偉いね…僕の自慢の妹だよ」 「ジョナ兄何言ってんだよ、は優しくて可愛くてずっげーいい子に決まってんだろ? 小さい頃からずっとそうだったもんなぁ」 『そんなことないよ、ジョセフ兄…私だってたまに悪いことしちゃうもん』 「それはが悪いんじゃあないわ、きっとにそんなことさせちゃう周りの子たちが悪いのよ は何も悪くないわ」 「徐倫の言うとおりだよは何も悪くない、優しくて気のきくとてもいい子なんだから」 ジョナ兄の手が私の頭に触れる その心地よさに私は目を細める お兄ちゃんや徐倫姉も私が笑うと嬉しそうに微笑んでくれる 私が、他の子に向かって笑っちゃうとすっごく怒っちゃうんだけど私は好意で微笑んでる訳じゃないのに… 愛想笑いだよっていってもいつもお兄ちゃん達を泣かしちゃって"どうして分かってくれないの、 こんなにも好きなのにジョアンは俺達のことを見てくれないのか?こんなにも好きなのに、好きなのに、 好き、好き…好き、じゃない愛してる"そう言って私の体を強く抱きしめて、あまり太くない私の骨が 折れそうなほどに力強く抱きしめ泣く兄に私は手を背に回して優しく言う 『大丈夫だよ、私もお兄ちゃんやお姉ちゃんたちの事大好きだよ愛してるよ…私たちは兄妹だから、 家族だからずっと一緒にいないといけないって法律で決まってるの…だから大丈夫だよ、泣かないでお兄ちゃん』 そういえば嬉しそうにみんなは笑ってくれる 私だけに笑ってくれる 「僕とが一人で二人ならよかったのに、痛みも悲しみも喜びも怒りも…何もかも共有できれば いいのにのことをもっと知れたらいいのに」 「二人で一人だなんてそんなのずるいよジョニィ、僕たち家族はみんな一緒なんだからみんなで一つだよ」 「…それもそうだよね」 「俺達は…俺達はもうすでに無しじゃ生きられない、も俺達なしじゃ生きられない」 「死ぬまで俺達一緒っすよね」 「もちろんだよ、ずっとずっとも僕たちもみんな一緒だよ」 みんなが笑顔になる みんなが笑えば私も嬉しくて笑顔になる 家の中に笑顔が広がって心が温かくなる そしてまたみんなが私を褒めてくれる 血に濡れたお兄ちゃんとお姉ちゃんの手が私の髪を頬を手を目を口を脚を身体を、優しくまるで 愛おしい者を愛でるように撫でてくれる 私の体は少しずつ赤く染まっていく でもお兄ちゃんやお姉ちゃんたちが嬉しそうなら私はそれで構わない ずっと私の傍にいてくれるなら、一緒にいてくれるなら何だっていい。 一時も手放せない依存症 (だって、こうしちゃえばみんな私だけを求めてくれるんでしょう?) *** 今回も懲りずにリクエストしちゃいました。今回は私の好きなヤンデレもの! 『星一家がヤンデレ化』という内容でお願いしたところ、まさかこんな素敵な話になるとは・・・! 末っ子様の意志によって皆がヤンデレ化していくというのが今まで見なかったので新鮮でした。 お忙しいのに関わらず素敵な萌えを有難う御座いました!!