@荒木荘の吉良さん
「・・・」
「手荒れがない柔らかな厚みのある指綺麗なピンク色の爪が綺麗に切りそろえている」
「・・・」
「健康的な肌色に僅かに赤みがかかって尚いい絶妙な位置に黒子がチャームポイントだ」
「・・・」
「その上君は喋らない無駄な動きもせず大人しいなんて理想的なんだ嗚呼
このまま彼女として持ち歩きたry」
「言わせねーよ!?つーかさんなんで無抵抗なんスか!?」
「ハッ!・・・『腕が疲れてきたのでそろそろ放してください』」
「ん・・・ああ、失礼、あまりに素晴らしくて時間を忘れてしまったよ・・・ありがとうくん」
「『どういたしまして・・・?』」
「さん、こいつに礼を言う必要ねーっスよ」
「お前は相変わらず礼儀がなっていないな東方仗助。
それはそうとこの指の切り傷はどうしたんだい?」
「『此間トーンを切って貼る時にやっちゃいました・・・』」
「薄く皮を切っただけのようでよかった・・・だがこれからは気をつけてやりたまえ。
料理するときも過信しちゃいけないよ。念のためこのキズ薬を塗ろう、
痕が残ってはいけないからね。あとこの軟膏を持っていきなさい。それから」
「いい加減解放してやれよッ!」
(何もしてないのにすごく疲れた)
@カレーのためならなんとやら
「いかがですか?貴女の好みに合わせてスパイスを変えてみました」
「『すごく美味しいです!』『カレー最高ー!』」
「(甘口中辛辛口を全部平らげただと・・・!?)」
「お気に召して何よりです」
「ですが何故わざわざ彼女を招いてカレーを?」
「以前ゲーム大会で賭けをしましてね、恥ずかしながら敗北した私は彼女の要望に応えたまでです」
「あのテレンスに勝ったのですかさん」
「『カレーのためなら絶対勝つ!』」
「花京院とは違った揺るぎないタイプとは・・・今度は私の得意のゲームで勝負です」
「『それ絶対勝てないやつ』」
「フフフ、このまま勝ち逃げようなんてさせませんよ・・・」
「『かなり根に持つ奴だ』」
@彼女のためにカレーを作りたい
「(は〜美味しかった・・・流石執事だけある・・・)」
「おっじゃねーか。なんかあったのー?すげーニコニコしてさ」
「確かに・・・ってだから近いといってるだろJOJO!」
「この匂いはカレー!お前昨日もカレー食ってなかったか?どんだけ好きなんだよ!?」
「『さっきテレンスさんのカレーをご馳走になった』」
「あのゲーマーのか!?大丈夫なのかよ?」
「『毒も何も入ってなかったよ』」
「いや、そーじゃなくてよ、」
「、JOJO、テレンスとは誰だ?」
「そういやシーザーは面識なかったんだっけか?ダービー兄弟の弟の方でDIOの執事だってよ」
「『ゲームの天才』『だけでなく』『手芸や料理も一流だよ』」
「(料理も一流・・・!あれほど毛嫌いしている男の屋敷に踏み込むまで
そいつの料理を食べたいというのかッ・・・!?)」
「『テレンスさんのカレーほんとに美味しかったよ』『あれはお店に出せるレベルだね』」
「へー」
「JOJO、おれは先に帰る。やるべきことができたんでな」
「へっ?」
「!君を満足させる最高の料理を作ってみせるッ!」
そういって彼はクールに去っていった。
「『シーザーは突然どうしたんだ?』」
「さあなー(シーザーの奴わかりやすぎだろ・・・つーかあいつ、
が食べたいのはカレーだってちゃんと分かってんのかァ?!)」
@超えられない壁
「付き合わせてごめん。せっかくの休日なのにつまらなかっただろ?」
「『いいや』『私は楽しかったよ?』『ジャイロに会えたし』」
「! そ、そう?ジャイロ変な奴けど結構いい奴でさ」
「(すごい嬉しそう、ジャイロのこと本当に信頼してるんだなー・・・)」
「!・・・とジョニィ」
「『やあ、シーザー』」
「僕はついで?」
「ああ、すまない。今日は一緒なんだな」
「にあんたの兄さんを紹介したくてね、いつも世話になってるから」
「『面白い人だよ、ジャイロは』」
「そうか。また会ったらよろしく頼む」
「何で僕を見ながら言うんだ?ちゃんと本人に」
「いや!このままでいい!」
「?」
「気にしなくていいよ、いつもの発作だから」
「そういう言い方はやめてくれ」
「いや、事実だし」
「やあジョニィ、。シーザーくんも今帰りかい?」
「ジョナサ・・・」
「『ジョナサンもお帰りですか?』」
「・・・」
「『ごめんジョニィ』」
「そうだ!久しぶりに一緒に夕食を食べていかないかい?シーザーくんも」
「おれも一緒にいいんですか?」
「もちろん、ジョセフがいつも世話になってるからね」
「なんかデジャヴ・・・」
「『なんかいつもごめんね』」
「どうして?ぼくは皆と楽しみながら食卓を囲むのが好きなんだ。もしかして嫌だったかい?」
「『まさか!』『ジョナサンの食事を断るなんて罰当たりだよ!』」
「(が鬼気迫る顔で訴えている・・・?!)」
「(シーザーの今の顔最高に笑える・・・のセリフ、あの黄色い奴にも聴かせてやりたいもんだ)」
「あはは、ここで立ち話しちゃ風邪引くから早く帰ろう」
「『うん!』」
「・・・」
「まったく口を挟む隙もなかったね」
「・・・」
「気にするなよ、いつものことだから」
「そう、だろうか・・・」
「(駄目だコイツ)」
2019/02/07