「―――ッ!!心配しとったぞォ!!」 の叫びと共に筋肉に挟まれた。地味に苦しい・・・! 「おいJOJO、その辺にしておけ。の顔が青くなってるぞ。」 「おっと!スマン、スマン。」 ≪―――ジョセフなの?≫ 本気で驚く私に対し、「おれの予想が的中したな。」とシーザーが口元を押さえながら笑みを深める。 だって目の前にいる彼がシーザーと同じように若さを保っていたとばかり思っていたんだもん。 ("もん"って・・・私らしくない口調で言っちまった・・・) 「ぐっ・・・!わ、わしは不動産の仕事でそれ所じゃなかったんだ!  やっていればシーザーにも負けないピチピチの若さで―――」 「言い訳は見苦しいぞ、JOJO。」 「〜〜〜ッ!!48年前までは普通に話すことができなかったヘタレのくせに・・・!!」 いい年したオジサンがムキになってる・・・。 この感じは若い頃と全く変わってないなあ、ジョセフは。 「失礼・・・。君がさん、かな?」 ≪はい。貴方は・・・?≫ 「わたしはモハメド・アヴドゥル。君のことはジョースターさんから聞いているよ。」 はい、出ましたー。 なんて棒読みのセリフが脳裏に過ぎったけど、深くは聞かないでおこう。 アヴドゥルさんはつい最近できたジョセフの友人らしい。 どういう経緯で知り合ったんだ? ≪―――承太郎、例の"悪霊"とかは大丈夫?≫ 視界に入った彼にすかさず聞いてみたが、一瞬考える素振りを見せつつ、「問題ない。」と短く答えた。 私の知らない間に除霊でも習ったのか・・・? *** ―――ううっ・・・苦しい・・・。 ああ、またこの夢か・・・。 周りは相変わらず暗闇だ。なのに、さっきからジョナサンの苦しむ声が響く。 私が勘を頼りに進むと、「こっちに来ちゃいけないッ!」と切実な声が飛ぶ。 「(ジョナサン、そこにいるの・・・?)」 彼の声がした方から徐々に人の顔が露わになる。私が今捜していた張本人だ。 2年ぶりに会えたジョナサンは具合でも悪いのか、顔色が真っ青だ。 「(ジョナサン、大丈夫・・・?苦しいの?)」 「うん・・・・・・首下からが、特に・・・。」 「(ケガしてるの?)」 「近づかないでッ!!」 何故ジョナサンが頑なに拒むのか―――それは彼の首から下の、胴体がないからだ。