「ハローハロー。こんにちは、この星に住む生き物さん達。  サイバトロンの皆様に保護兼居候させて貰ってるです。  そんな私がちょっと外でぶらりしたら変態クモに襲われてデストロンに拉致られたのですが―――。」 デストロンを逆ハイジャックしました 『正確に言えばデストロン基地(・・)だッ!』 『突っ込む所違うッシャ!』 『おのれェ・・・まさかこんな簡単に檻から抜けられるとはッ・・・!タランス!!』 『ア、アタシの責任で!?』 『おいコラ人間!勝手なことすンじゃ―――。』 「不良は黙ってろ。」 『ふぎゃッ!!』 『(スコルポスの頭が思いっきり凹んでるブ〜ン・・・)』 『と、とりあえず落ち着け!ゆっくり話そうじゃないか!だからそのスパナをこっちに・・・。』 「だが断る。」 『女王様―――!!!』 『(ハッ・・・この展開はミーにとって絶好のチャンス!この機に彼女の側についたフリをして  リーダーの座に―――)』 「おいしいところ悪いけどアンタも同じ下僕だぜ。」 『カッ・・・カァァ・・・・・・。』 <警告!サイバトロンが接近中―――> 『を返すんだメガトロン!』 『うちの姫を攫うなんざ100年早いぜ!』 『早く出て来たほうが身の為だよ〜?』 『ダァー!表に出て戦いやがれ!』 『か弱い女子を狙うとは許せん・・・!』 『ただで済む訳にはいかないよ・・・?』 各々が戦意を見せる中、デストロン一味は悲鳴に近い声を上げた。 『助かった・・・!』 『早くこの子を連れて帰るッシャ!』 「おぉ。お早いご到着で。」 『ぐっ・・・・・・武器さえなければ可愛げは増すというのに・・・。』 「もういっぺん寝てろ。」 『ぎゃあああああ!!』 『収拾がつかなくなる前に早く帰ってほしいブーン。』 『何か悲鳴聞こえなかった?』 『まさかの身に何か・・・!?』 『その割には結構野太い声だったぞ。』 何やかんやと言い争いしながら無事、を奪還?したのでした。 『もう二度と外出しちゃダメなんだな。』 「ごめんなさいごめんなさい。それだけはご勘弁を・・・!!」 『そう言ってスパナ振り回すのも困るんだな。』 「ううっ・・・。」 『相変わらずライノックスには頭が下がらないよね〜は。』 『一番叱れてるのはだからね。彼を怒らせたらどれだけ怖いかあの子が一番わかってる。』 『でもさっきの状況じゃスパナ振り回さずにはいられないジャン?』 『(しっ!ライノックスに聞こえる・・・!)』 『これから外出する時は必ず誰かと行くんだな。』 「はーい。」 『じゃあ明日俺と競走するジャン!』 『チータスはダメだろ!』 サイバトロンは今日も平和です。